丸正編「板金基礎知識」

 

仕上げ・・・溶接した個所は肉盛等でいわゆるボコボコの状態になります。これを綺麗に擦る作業と考えてください。
基本的にはグラインダー仕上げになりますが。装着する砥石により表面の仕上がりが違ってきます。砥石は大きく分けて三種類(削り用)を使用しております。

 

・・オフセット砥石・・・通称荒削りに使用しています。仕上げ面を気にしなくて良い場合や、大きく削り込む場合等に適します。

・・フレキシブル砥石・・・オフセット砥石よりきめ細かな仕上がりになります。中級程度の仕上がりと思ってください。

・・デイスク砥石・・・いわゆるペーパー砥石です。サンドペーパーが階段状に重なりあったものでフレキシブル砥石より綺麗な表面になります。
研削砥石での仕上げ面は上級になります。

 

これらの砥石にはそれぞれ番数があり数値が大きくなれば細やかな仕上がりになります。ただし、通常削るという行為から数値がいくらでもいという訳ではありません。

 

さらに番数も市販されているものは数値が決まっています。

 

♯24・ ♯34  は荒削り用、  ♯40・ ♯60 は荒削りと中級仕上げ兼用
♯80・ ♯100・ ♯120 は本仕上げ用(ほぼ上級程度)
♯180・ ♯240・ は上級仕上げ用  というような感じになります。

 

これ以上の番数は基本的に削る用途には使用しません。
♯320・ ♯400・ ♯600・ ♯800・ ♯1000・ 等はもはや研磨(磨き)用であり表面をこすってピカピカにするために用いられるものです。

当社では、作業内容から研磨用砥石は使用しません。稀にステンレスの研磨に使用しますが、研磨には相応の技術が必要になってきます。これは作業回数をこなすことにより上達しますがそのような依頼がほとんどないため、技術が未だ確立されておりません。通称・・バフ・・と言いますが、このバフ研磨は加工不能な分野になります。

 

これらの一連の作業が通常・・板金加工・・と言われるものです。

 

板金加工を行っている会社(作業所)によって若干の趣は異なりますが、概ね作業工程、作業内容は同じではないかと思われます。

前半の切断・曲げ工程は、現在数値制御(NC)による機械作業が中心です。そのため寸法精度も10分の1_の単位で出すことが出来ます。機械の作業精度は100分の1_ですが製作品に反映されることはまずありません。かつそこまでの精度は要求されないのが現状です。