丸正編「板金基礎知識」

 

材料・・・当社で扱う材料としては大きく三種類あります。

 

1 鉄材
最も一般的かつ多く使用する材料です。
価格面から色々なものに幅広く使用されます。
ただし錆びの問題から、通常は塗装、メッキなどの表面処理を施して使用します。
板金屋にとって、最初に見るポイントは板厚です。
板厚は規格が決まっていて当社で扱う厚みは中厚と称されるものです。
記号はTで表し、単位は_です。
t=0・6 ・0.8 ・1.0 ・1,2 ・1,6 ・2,0 ・2,3 ・3,2 ・4,5 ・6,0くらいが多く使用されます。
その他にも種類はありますが市場流通があまりないため、めったに使用しません。
また、0,6以下は加工機械の問題から加工不能な範囲に属します。さらに、6,0以上は9,0 ・12,0 ・16,0 ・19,0 ・22,0 ・・・が一般的です。
JIS規格では6,0以上は1_刻みで在るのですが前記以外は生産していないものもあり、市場にも流通していないためあまり使用しません。
当社では、製缶も手がけているため25_厚までもたまに受注しますが、切断は他社にお願いしています。

 


2 ステンレス材
錆びに強い材質ですが鉄材に比べ高価です。鉄の約6倍と思ってください。
大きく三種類に分かれます。

オーステナイト系・・・磁石がくっつかないものと考えてください。
フェライト系・・・流し台などに使用される。磁石がくっつくものと考えてください。
マルテンサイト系・・・とにかく硬いと考えてください。

少し大ざっぱな説明ですが、当社ではオーステナイト系SUS304という材料の製作依頼が多いため、もっぱらステンレス加工といえばこの材料を使用します。
しかし、あまり得意分野ではありません。なぜならステンレス材は表面処理は基本的に行いません。素材そのものを使用することがおおいため加工途中に傷の発生が出てくることと、溶接が関わる場合の熱による歪の問題から専門にステンレスを扱う会社と比較した場合見劣りするためです。

 


3 アルミ材
錆びに比較的強く、とにかく軽いのが特徴です。しかし衝撃や傷に弱く、溶接しにくい材料です。価格は鉄材の約4倍と思ってください。
重量を気にする部分の部品やカバー関係に多く使用されます。 当社では、加工比率からするとあまり高くありません。受注が少ないからです。
また、加工板厚も1,0_から3、0_がほとんどです。
板厚の規格は0,5_刻みです。よって1,0 ・1,5 ・2,0・ 2,5・ 3,0というふうになります。
またアルミは4桁の番号で表示される場合がおおく1000♯から始まります。
これは、アルミ材に含まれる他の金属により決まります。1000♯が純アルミで2000♯、3000♯と数字が大きくなるに従いいわゆるアルミ合金となってゆきます。最も一般的なのが5052♯です。
また、この番号は放熱効果や硬さ、表面処理の方法によっても使用する材質を調整しないといけない点もあります。


当社では、建築外壁材に最も多く使用しました。その他東北電力様向け変電所ケーブルピット蓋もアルミ縞鋼鈑を使用しております。
どの材料を使用するかは各社各様ですが、材料には破断係数、たわみ係数、引っ張り係数等があり、価格もさることながら、その使用用途等で簡略ながら提案もできますので専門の知識がない場合はご相談ください。当社も専門ではありませんが相談くらいには乗れると思います。