丸正編「板金基礎知識」

 

溶接・・ 当社で行っている溶接は大きく四種類あります。


半自動溶接・・・主に鉄材を溶接する場合に最も一般的な溶接方法です。
母材に対して溶融金属(溶接ワイヤー)が自動的に出てくる構造です。板厚に対し電気容量が関係してくるため、当社では板厚毎に溶接機を使い分けております。
板厚1,6_までの場合は160A(アンペア)2,3〜3,2_は180A〜200A、4,5〜は350Aというような感じです。
当然肉盛溶接となります。(イメージとしてハンダ付けのような感じ)


アーク溶接・・・アーク溶接棒という棒を母材に当てることによりアーク(電気火花)を発生させ、母材及び溶融金属を溶かして溶接する方法です。
以前は半自動溶接が確立されていなかった時代に最も一般的な溶接方法でした。また半自動溶接では、必ずシールドガスを使用するため、屋外等風の影響を受けやすい場所や、機密性を必要とする溶接に向いているため、この溶接を行っている場面はまだまだ多いです。
当社では、この溶接はあまり行いません。工場内作業が中心なため半自動溶接が出来ないような個所や、作業効率が向上する場合等しか使用しないためです。


TIG溶接・・・溶融金属を使用しないで母材同士を溶かすことにより溶接する方法です。

ステンレス、アルミといった非鉄金属の溶接に多く使用されますが鉄材でも通常に使用します。母材同士を溶かすので隙間の開いた溶接には適しません。

また溶接部分の強度や見栄えの観点から難しい溶接です。特にステンレスの場合は溶接部分が黒く焦げてしまうので酸や電気研磨によるこげ処理が必要になります。この処理は仕上げ工程に属しますが。


スポット溶接・・・電極と電極の間に溶接する板(2枚以上)を重ねて加圧することにより通電電気で母材の局部(電極部)を溶かし合わせて溶接する方法です。

板厚にもよりますが、溶接の熱による歪が少なく、板の重ね合わせ溶接に向いています。機械のカバー等でよく見られます。